私は完全未経験から LINE スタンプ制作・販売を副業として始め、
▶ 初月:12,480円
▶ 3か月:37,260円
▶ 12か月(累計):158,440円
を稼ぎました。ピーク月のロイヤリティは月間22,200円、現在も毎月3,000〜5,000円のストック収入が発生し続けています。
本記事では、この数字を生み出した具体的プロセスと再現手順を徹底解説します。
1. LINEスタンプ副業が今でも稼げる理由

2025年6月時点の最新データによると、LINEスタンプ全体のリリース数は約920万セット。
しかし、実際に収益が発生しているスタンプは上位5%に集中しています。
つまり「適切なリサーチ」と「独自性」を押さえれば、今から参入しても十分勝算があります。
- 月間LINEユーザー:約9,800万人
- 有料スタンプ購入経験者:6,800万人
- クリエイター数:750万人以上(サービス開始10周年時点)
- スタンプパック価格:120円/240円/360円/480円/600円の5段階設定
2. 【経験談】0円→月2万円までの収益推移と施策
以下は私が公開している6セットのスタンプ売上推移です。(手数料控除後の受取額)
月 | 販売数 | 売上(円) | 主な施策 |
---|---|---|---|
1ヶ月目 | 98 | 12,480 | 家族・友人に告知/X(旧Twitter)投稿 |
2ヶ月目 | 156 | 19,140 | 人気タグ追加/説明文リライト |
3ヶ月目 | 178 | 21,120 | 新作(方言シリーズ)投入 |
6ヶ月目 | 241 | 30,080 | LINE VOOM動画で紹介 |
12ヶ月目 | 総計1,289 | 158,440 | 季節限定パック投入+広告(4,000円) |
2-1. 失敗から学んだこと
- 初期4セットのうち2セットはほぼ0円。理由はニッチ過ぎて検索されなかった
- プレビュー画像にテキストを入れ過ぎ、スマホ表示で文字が潰れた
- 季節ネタはリリースタイミングが1か月遅れ→売上半減
これらを踏まえ、タグ最適化と公開日逆算で改善した結果、5作目以降は安定して月3,000円以上のストック収入を生んでいます。
3. スタンプ制作〜販売まで7ステップ完全ガイド
1. 市場リサーチ
- 対象対象を決める
- LINE STORE の「人気順」「新着順」をそれぞれ開き、上位100セットずつをピックアップ
- ジャンル(動物系/ビジネス系/方言系 など)、絵柄(リアル風/デフォルメ風/手書き風)、口癖(「おつかれ」「了解です」等)を列挙
- データ整理
- Excel や Google スプレッドシートで「ジャンル/絵柄/口癖/発売日/販売価格」の項目を作成
- 100件を分類・集計し、最も多い組み合わせや急上昇中の傾向を可視化
- 差別化ポイント抽出
- 上位に多い組み合わせにもあえて手を入れ、「◯◯+和風テイスト」のようにニッチ化するアイデア出し
2. キャラクター設計
- コンセプトシート作成
- ターゲット像:性別/年齢層/利用シーン(仕事中/友人との雑談)
- 特徴3つ:例「ふわふわの毛並み」「大きな瞳」「ほっこり色味」
- 想定シーン:挨拶/励まし/謝罪/ツッコミなど、スタンプ利用シーンを8~10パターン書き出し
- 色パレット:メインカラー(背景なしでも映える3色以内)とアクセントカラー(文字や小物用)
- ワイヤーフレーム
- ラフでいいので、24個のスタンプアイデアを簡単に手描きで並べて「どのコマで何を言うか」を確認
3. 制作ツール準備
- ハードウェア選定
- iPad+Apple Pencil:持ち出しやすく、作画アプリとの連携がスムーズ
- Windows/Mac+ペンタブレット:Clip Studio Paint の豊富なブラシを活用
- 素材設定
- テンプレート画像(370×320px)をあらかじめ作成・保存
- レイヤー構成例:線画レイヤー/ベタ塗りレイヤー/シャドウレイヤー/文字レイヤー
- 環境整備
- 各ソフトに「透明背景」「96dpi」「RGBカラーモード」をプリセット登録
4. イラスト作画
- ラフ段階(40案)
- まずは違うタッチ・表情を含め40個ラフスケッチ
- 一覧で並べ「画面上で見分けやすいか」をチェック
- ブラッシュアップ(24案)
- ラフの中からテイストが一定かつシーンバリエーション豊富な24案を選定
- 線をクリーンアップし、彩色イメージまで作成
- 最終選定(8案)
- 24案の中から、とくに反応が良さそうな8案を残し、細部を描き込む
- セルフチェック
- モノクロ表示やスマホサイズでプレビューし、「文字が潰れないか」「アイコン化して判別できるか」を確認
5. PNG書き出し&透過処理
- サイズ書き出し
- メイン用:370×320px(フルサイズ)
- トークルームタブ画像(スタンプ一覧アイコン):横96px × 縦74px(小サイズ)
- 透過処理チェック
- Photoshop/GIMP の「透過レイヤー」を一括処理
- 白縁や残像がないか、全コマを自動スクリプトで検証
- ファイル名規則
stamp01.png
~stamp24.png
のように連番管理
6. LINE Creators Market にアップロード
- アカウント登録確認
- 事前に銀行口座と本人確認を済ませておく
- メタ情報入力
- タイトル:検索キーワード+キャッチフレーズ(例「敬語ねこ ふきだし付き」)
- 説明文:50~100文字で特徴を端的にまとめる
- タグ:利用シーン別に10~15ワード(例:「挨拶」「返事」「ねこ」「かわいい」)
- SEO/ASO対策
- タイトル・説明文に「LINEスタンプ」「副業」など狙いのキーワードを2回ずつ
- 発売前にSNSでティザー投稿し、URLクリック数を向上させる
7. 審査 → 公開
- 審査期間の目安:平均3営業日
- リジェクト対応
- 通知メールに記載の「NGポイント」を確認
- 該当箇所(透過漏れ/ガイドライン違反など)を速やかに修正
- 修正版を再アップロードし、再審査依頼
- 公開後フォロー
- 公開直後24時間以内にSNS・メルマガで告知し初動を獲得
- 販売状況を週次でチェックし、タグ変更や説明文リライトを実施
4. 収益構造と振込サイクルの仕組み
- 販売価格:価格帯/コイン換算)
120円(50コイン)
240円(100コイン)
360円(150コイン)
480円(200コイン)
600円(250コイン) - ロイヤリティ:50%(LINE社手数料・税込後の純収益の取り分)
- 振込最低額:1,000円
- 振込時期:
毎月末締め →翌月中旬頃に分配額確定の通知 →送金申請(分配額が1,000円以上) →申請から約45日以内に登録口座へ振込
例: 250円スタンプが月200個売れた場合 → 総売上50,000円 → 受取25,000円 → 振込は2か月後末日。先行投資は売上3か月分以内に抑えるとキャッシュフローが安定します。
5. 稼げるスタンプを作る10のコツ
1. 検索されるキーワードをタイトルの先頭に置く
ポイント
- ユーザーは「○○のスタンプが欲しい」と検索するので、タイトル冒頭に狙うキーワードを配置すると上位表示されやすくなります。
- 例:「敬語ねこ」「ほっこりあいさつ」「ビジネス向けスタンプ」など、検索ボリュームのあるキーワードを調査して選定。
手順
- Google キーワードプランナーやXのトレンド機能で月間検索数をチェック
- ボリューム2,000以上/競合10万以下を目安に上位3~5候補をリスト化
- タイトル例:
- 「敬語ねこ|ビジネスチャット向け敬語スタンプ」
- 「ほっこりあいさつ|日常使いできる手描き風スタンプ」
2. シーズン需要を狙い、1か月前にリリース
ポイント
- 季節イベント(バレンタイン/桜シーズン/ハロウィン/年末年始)は購買意欲が高まるタイミング。
- リリース1か月前に出すことで検索結果やSNS上で注目を集めやすくなります。
手順
- 年間カレンダーを作成し、主要イベントをマーク
- 各イベントの前年人気スタンプを調査し、傾向を把握
- イラスト制作スケジュールを逆算し、リリース日を決定
- 1か月前からティザー投稿(X/TikTok)で告知を開始
3. 差別化ポイントは「口調」と「色味」に集約する
ポイント
- 他と似たモチーフでも「言い回し(口調)」と「配色」で個性を打ち出すと訴求力がアップします。
- 例:同じ猫キャラでも「毒舌ねこ」「癒し系ねこ」でセリフのトーンを変え、色味もクールトーン⇔パステルに分ける。
手順
- 競合スタンプの口調(砕けた/丁寧/ゆるふわ)をリスト化
- 自分のキャラに合う口調を2パターン程度絞り込む
- 配色パレットを「主役色+アクセント色」で3色以内に抑える
- テスト用サムネイルでモノクロ/カラー両方確認
4. Xトレンド+TikTokハッシュタグでトレンド調査
ポイント
- SNS上の最新ワードをタイトルやタグに取り込むことで拡散力が高まります。
- Xの「トレンド」タブ、TikTokの「発見」タブでリアルタイムに流行をキャッチ。
手順
- 毎朝Xのトレンド1位~10位をチェックし、スタンプに活かせそうなワードをピックアップ
- TikTokで「#スタンプ」「#LINEスタンプ副業」のハッシュタグ人気投稿を分析
- 週1回、見つけたトレンドワードをExcelに追記し、次回制作時に組み込む
5. プレビュー1枚目は4コマ漫画風にして利用シーンを視覚化
ポイント
- プレビュー画像の1枚目で「何に使うスタンプか」が直感的に伝わるとクリック率が上がります。
- 4コマ形式で「挨拶→返事→感謝→OK」の流れを見せるとシーンがイメージしやすい。
手順
- サンプルシートに4コマ枠を作成(横370px×縦320px)
- 各コマに代表的なスタンプ(例:おはよう・了解・ありがとう・またね)を配置
- セリフは短く、文字は太めのフォントで視認性を確保
- モバイル表示で文字潰れがないか最終チェック
6. 24個セットなら8個は汎用挨拶を入れる
ポイント
- 汎用性の高い「こんにちは」「ありがとう」「おつかれさま」などは必須。
- 24個のうち約3分の1を挨拶系にすると、残りで個性派スタンプを展開しやすい。
手順
- 汎用挨拶リストを作成(例:おはよう/こんにちは/ありがとう/ごめんね/了解/おつかれ)
- 8個分を選び、バリエーション(敬語⇔タメ口)も用意
- 残り16個でシーン特化(飲み会/仕事/恋愛など)をデザイン
7. リリース後24時間以内に家族・友人10人に購入依頼
ポイント
- 初動の売上がランキングに大きく影響。SNSやグループLINEで声掛けして購入を促進します。
- 口コミが広がると二次DLにつながりやすい。
手順
- リリース日前にメッセージテンプレートを作成
- 公開直後にLINEやSNSで「スタンプできました!使ってみてください」とURL付きで送信
- 友人・家族には「1個でもいいのでレビュー・スターをお願いします」と頼む
8. 売上10個ごとにタグと説明文をリライト
ポイント
- 実際の購入データをもとに、検索されやすいキーワードに微調整していく。
- 10個単位で改善→検証のPDCAを高速で回すとヒット率が上がる。
手順
- LINE Creators Marketの管理画面で売上数を定期確認
- 10個増えるごとに「よく検索される関連ワード」を再調査
- タイトル末尾や説明文に新語を1~2ワード追加し、保存
- 変更後の売上変化を1週間追跡
9. 「着せかえ」「絵文字」へ派生させクロスセル
ポイント
- スタンプでファンがついたら、同キャラの着せかえや絵文字で追加収益を狙う。
- クロスプロモーション用に「セット割引リンク」を用意すると効果的。
手順
- 人気スタンプが出たら、同デザインのLINE着せかえを企画
- クリエイター用管理画面で「絵文字パック」を同時申請
- スタンプ説明文に「着せかえはこちら」URLを貼り付け
10. 売上300個到達で Clova Ads をテスト
ポイント
- 売上300個(約75,000円の売上見込み)を超えたら広告投資の段階。
- Clova Ads(LINE広告)のスタンプ訴求枠でROIを検証します。
手順
- 管理画面で累積販売数を確認し、300個を超えた日を記録
- Clova Adsに管理アカウント登録し、スタンプ広告枠を作成
- 予算1~2万円でテスト配信(1週間程度)
- 広告経由売上と広告費を比較し、ROI >120%なら追加投資
6. やってしまった失敗例3選とリカバリー策
- 背景透過漏れ → リジェクト。白縁残りに注意し、Photoshopのバッチ処理で全画像チェック
- 既存キャラと酷似 → 著作権NG。配色・目の形・輪郭を3つ同時に変える
- 方言誤用 → ユーザーからの指摘や評価低下を招くため、公式の方言リストを参照し、ネイティブチェックを含めた二重確認を徹底する
私は1セット丸ごと修正し、リニューアル後に月1,500円→5,400円へV字回復しました。
7. 初心者Q&A — よくある質問まとめ
Q1. 絵が苦手でも稼げますか?
A. 私自身、最初は棒人間レベル。シンプル系で当てるクリエイターも多数います。
Q2. 申請は難しい?
A. 細かなガイドラインさえ守ればOK。この記事のステップ③〜⑦をなぞれば平均3日で通ります。
Q3. 税金はどうなる?
A. 副業所得が20万円を超える場合は確定申告。
8. 今日から始めるチェックリスト
- □ LINE Creators Market アカウント開設
- □ ターゲット&キーワード100件リサーチ
- □ 24個ラフスケッチ完成
- □ 透過PNG書き出し
- □ タイトル・説明文・タグ入力
- □ 家族・友人10人への告知文作成

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